コラム「まるごと日誌」

不器用な生き方しかできない人間です。何でも光と影でできていると考えています。その両方をまるごと見て考える必要があると思っています。そんな私が,日常で感じていることを,気楽に書いていきたいと思います。

数字の奥にあるドラマを探ろう

 新型コロナウイルス感染症のニュースがメディアを賑わせ,半年ほど経つ。

 こういうときは最先端の情報が大切だ。さらに,その情報を自分の目線で解釈する必要もある。初めてzoomをするタイミングで,東大生物学科を卒業した友人に尋ねてみることにした。

 「感染者数ばかり報道されてるけど,全検査数が示されないのは,なぜかなあって思ってるよ。」

 そうだなと思った。率を見なければ感染の状況を推測できないのだ。

 さらに言えば,どんなエリアの人たちを検査したら,その率になったのかということも必要な情報である。東京で検査数10000人のうち240人感染と,関東全域の10000人のうち240人感染では,感染状況推測も対処法決定も違いが出る。大きな違いがある情報だろう。

 

 新型コロナウイルスのことだけでなく,メディアは数字情報(特に%)を多く出す。

しかし%は分母と分子で成立している。分母は何でいくつか。分子は何でいくつかが分からなければ真相は見えてこない。

 数字のみ(特に%)で判断せず,その奥にある人間ドラマを探って判断していきたいものである。