コラム「まるごと日誌」

不器用な生き方しかできない人間です。何でも光と影でできていると考えています。その両方をまるごと見て考える必要があると思っています。そんな私が,日常で感じていることを,気楽に書いていきたいと思います。

休憩にするには覚悟がいる不思議

「みんながやっているんだから・・・。」

「あなただけ変ですよ・・・。」

 強い集団圧によって,人を変えようとする。

 悪人に対しては良い方法だ。「スカッとジャパン」などで採り上げられる悪人に対して,よく採られる方法だろう。

 しかし職業上,何に対しても集団圧をかける人を,よく見かける。

「何で,あなただけできないんですか?」

「みんなちゃんとやっているのに・・・」

「一人だけできないなんて,おかしいですよ。」

まったく話を聞かず,ふざけている子には必要だろう。しかし,話をしっかり聞きとり,言われたことをしっかりやっている子に対して,上記の言葉を浴びせている人を見たことがある。

 この言葉の恐ろしさは3つある。1つは当然,言われた本人の孤独感が強まることだ。真面目な子ほど,強い孤独感を抱える。

 もう1つは,周囲で見ている子が強い恐怖感をもつことである。真面目で思いやり深い子ほど,自分もあんな目に遭うのか・・・と恐怖を感じる。

 最後は,結果的に言われた子は孤立することになることである。

 こんなときは,

「お話をしっかり聞き,覚えておきましょう。」

「失礼のない態度で聞きましょう。姿勢良く・・・」

などと,直してほしいポイントが伝わるようにする。

 

 話を戻す。強い孤独感や孤立感を感じたら,時に学校や仕事を休むことも必要なのではないか?いや,むしろ積極的に休むべきなのではないかと思う。

 しかし,日本は特に休憩をとるのに覚悟や勇気が必要な国だと思う。休む人が悪であるかのように感じさせる環境である。

 休むことは構わない。制度として保障だれているのだから,安心して・・・とはいかないようだ。

 周囲の人たちが,その人の状況を「まるごと」捉え「戻ってくるのを待っているよ」という気持ちでいてくれる。そんな温かい風土の集団を創りたいものである。